排卵検査薬を使ってみたら排卵してないみたいで不安・・・
排卵が遅い体質だと妊娠しにくいって聞いたけど本当?
排卵障害って自然に治るの?自然妊娠できる?
不妊治療をしていく中で、排卵についての悩みを持つ女性は多くいます。

不妊治療をしていく中で、排卵の問題を不安に思う女性は多いよ。
今回は「排卵」に関すること、特に「排卵障害」について見ていきましょう。
不妊治療で使われるクロミッドやhMGなどの用語についても説明しています。
排卵障害とは
画像引用 https://eversense.co.jp/
排卵障害とは、排卵に関係するホルモンが正常に機能しないことで、
排卵が正常に行われない状態です。
そのため、排卵がなければ妊娠することができません。
排卵障害による不妊で悩む女性は多く、女性側に問題のある不妊のうち、
20~30%は排卵障害が原因だと言われています。
これは「卵管の原因」と並び、女性の不妊のうち最大の要因です。

排卵障害が原因で不妊に悩む女性って多いんだね。

女性の不妊原因の多くを占めているんだね。
「排卵障害」とひと口に言っても原因は様々です。
ホルモン環境に原因のあるものや、卵胞の問題、卵巣に原因のあるものまで
様々な要因で排卵障害が起こります。
生理や排卵の基礎知識を知りたい方はこちら
【参考サイト】 ⇒ 生理のミカタ
排卵検査のやり方と方法│排卵してるかどうか、どうやって調べるの?

じゃあ、ちゃんと排卵してるかどうかって、どうやって調べたらいいんだろう。排卵検査って、どんな方法・やり方ですればいいの?
排卵障害の症状には月経異常(月経不順など)が多くみられますので、
まずはそれが一つの目安になります。
また、排卵障害があるかどうかを知る上でまず基本となるのは、
基礎体温表をつけることです。
計測には専用の基礎体温計を使う必要がありますが、これは薬局や
ネット販売などで手に入ります。

持ってない人は、これを機に買ってみましょう。
では、排卵障害がある場合の基礎体温の変化は、どのようなものでしょうか。
排卵がある人の場合
それまで低かった基礎体温がホルモンの分泌により高くなります。
これは二相性と呼ばれるもので、低温期と高温期が分かれていれば、
高温になったとき排卵したということがわかります。
排卵がない人の場合
この二相性が明確でなく、低温期と高温期がはっきりしないケースが
多いようです。

基礎体温を計るのって面倒くさいから続けられないんだけど、やっぱりちゃんとやっておいた方がいいんだね。
排卵障害の原因と症状
排卵障害の原因は、以下の5つが典型的なものとして挙げられます
もっとも多いのが視床下部性の排卵障害です。
⇒ 視床下部とは

視床下部性の排卵障害になってしまう原因は、この2つだよ。
ダイエット
1か月で数kgほど急激に痩せるような過激なダイエットをすると
月経が来なくなってしまうことがあります。
その場合、体重をもとに戻してもなかなか排卵は起こりません。
ストレス
さまざまな精神的ストレスによって月経が止まってしまうというケースが、
視床下部性の排卵障害では多くみられます。
2つ目は下垂体性の排卵障害です。
⇒ 下垂体とは
割合としては視床下部性ほど多くはありません。
しかし下垂体はさまざまなホルモンを出す重要な器官です。
3つ目は卵巣性の排卵障害です。
これは卵巣自体に卵子がない状態で、男性でいえば無精子症のようなものです。
先天的な性腺の形成不全(うまれつき卵子をつくる機能がない)の人に見られ、
他には早発閉経といって、通常よりも早く閉経が起こることもあります
(定義上は40歳未満での閉経を早発閉経と呼んでいます)。
卵巣性の排卵障害では排卵する卵子がないため、
妊娠を希望する場合は他人に卵子を提供してもらうしか方法がありません。

卵巣性の場合は、卵子提供しか方法がないのかぁ・・・
多嚢胞性卵巣症候群は下記の3つをすべて満たしている状態を指し、
典型例では肥満や男性化兆候を伴います。
― 月経異常
― 片側の卵巣に2〜9mmの卵胞が10個以上できる
― 血中男性ホルモンの値が基準値より高くなる
多嚢胞性卵巣症候群について更に詳しく知りたい方はこちら
下垂体から出るホルモンのひとつであるプロラクチンの値が高くなる病気で、
典型例では乳汁が出てきて月経不順や無月経になります。

排卵障害の5つの原因は分かったかな?
まとめ ~排卵障害の5つの原因~
排卵障害の治療法│クロミッドとhMGによる改善
ここまでは排卵障害の原因を見てきました。
では、その治療法はどんなものなのでしょうか?
排卵障害の場合、排卵を誘発することで治療・対策します。
主な治療方法としては「クロミフェン療法」と「hMG-hCG療法」があります。

排卵障害の治療法はどんなものかな?

これは体外受精や顕微授精する際の採卵とも関係する内容だよ。
クロミフェン(クロミッド)療法
クロミフェンは、軽い排卵障害に有効とされる経口摂取(口から服用する)の
お薬です。
中でも、商品名が「クロミッド」というお薬が最も広く処方されています。
「セロフェン」「オリフェン」「フェミロン」などの名前のお薬がありますが、
すべて同じ成分で名前が違うだけです。
排卵が時々なかったり、遅れたりするというような
軽度な排卵障害には有効な方法とされます。
不妊治療の初期の頃には必ずといっていいほど処方されます。

一般産婦人科に通っていた友だちが、1年ほど検査とクロミッド治療のみで妊娠せず、専門クリニックに転院したら最初から体外受精となり妊娠したという話も聞いたよ。
【副作用】デメリット
①卵巣を刺激して排卵を多く誘発することになるので、
卵巣が腫れてしまう可能性がある(卵巣過剰刺激症候群)。
②多胎妊娠の確率が上がる(双子などができやすい)。
③”おりもの”の量が増えない、子宮内膜が薄くなる。
⇒着床しにくくなる
④注射した部分が赤く腫れるなどのアレルギー反応
が出ることがある。

科学的根拠はないんだけど、先輩たちがクロミッド服用で感じた
体調の変化【個人の感想】は次のようなものがあるよ。
・体が火照ってポカポカする
・汗をかく
・おなかが張る感じがする
・少し気分が悪くなる
・便秘になる
・胸焼けがする
・高温期が長引く
・生理痛が軽くて量も少ない(子宮内膜が薄くなるため)
hMG-hCG療法
hMG-hCG療法は、クロミフェンでも排卵がなされない場合などに適応
される方法で、排卵誘発剤の注射による治療法です。
特に脳の「視床下部」の異常等による排卵障害の場合、多くはこの方法で
排卵がなされます。
画像引用 https://stork-hana.com/

hMGは卵巣の中にある卵胞に直接働きかけて卵胞を発育させる作用があるらしいよ。
・月経開始5日目から毎日hMG注射を行います。
・卵胞の発育を超音波検査で測定しながら、一定の大きさ(18~22mm)
となったタイミングでhCG注射をすることで排卵を促し、
おおよそ36~48時間後に排卵されます。
・体の外からホルモンを加える治療法のため、体の中に既にあるホルモンを
一旦リセットする必要があります。
そのため、GnRHアナログ(ブセレリン・ナサニール)という点鼻薬を使う
ことが多いです。
【副作用】デメリット
①卵巣を刺激して排卵を多く誘発することになるので、
卵巣が腫れてしまう可能性がある(卵巣過剰刺激症候群)。
②多胎妊娠の確率が上がる(双子などができやすい)。
③注射した部分が赤く腫れるなどのアレルギー反応
が出ることがある。

一般の産婦人科だと、クロミッドとか内服薬までの不妊治療に対応してる所は多いけど、hMGとかの注射に対応してるところは少ないよ。
自宅で簡単人工授精!!気軽にできる不妊治療【シリンジ法キット】
排卵障害は自然に治る?│妊娠した例はあるのか
結論

タイミング法の段階であればクロミフェン(クロミッド)やhMG-hCG療法などの排卵誘発法は医療保険でカバーされるので、自己負担は3割だけだよ。ただし体外受精や顕微授精の一環としての治療だと保険適用外となるから高額になるよ。

今回紹介した治療法は、もう40年以上にわたって使われていて、かなり洗練された治療法といえるみたい。不妊治療専門医の先生たちは、これら治療法の副作用についても熟知していて、かなり自信があるみたい。
Q:排卵のタイミングが普通より遅い人は妊娠しにくいって本当?

A:排卵が遅いことと妊娠するか否かは、あまり関係がないので気にしなくていいですよ。
Q:高温期がひとより長いのですが・・・

A:長い分には大丈夫です。逆に高温期が短い方が、ホルモンがちゃんと働いていない可能性があるので心配です。
Q:卵胞の育ちが早かったり遅すぎたりすると卵胞の質が低下するって本当ですか?

A:成長のスピードが早いか遅いかは、卵胞の質と関係がありません。気にしなくていいでしょう。
Q:排卵検査薬が高くて出費が痛いです。

A:使う頻度が多いのであれば、市販の検査薬をまとめ買いすると一回あたりの価格が抑えられてお得です。
![]() |
【第1類医薬品】《セット販売》 ロート製薬 ドゥーテストLHa (12回分)×3個セット 排卵予測検査薬 排卵検査薬 ツルハドラッグ 価格:9,534円 |

うちは、これをまとめ買いしているよ。
Q:排卵前に性欲が強くなったり、排卵のときに下腹部が痛くなるのですが異常ですか?

A:異常ということはありません。個人差はありますが、性欲が強くなったり排卵痛がある女性は多いですよ。
楽天 基礎体温計 人気ランキング

サイト運営の励みになります。よろしければ「応援ポチっと」2つお願いします!
コメント